申年
殿は申年の人から”赤いパンツを貰らったら
幸せになる”という風習を申年だと偽ってるアミに何度も聞かせるのよ
別に申年の人から貰わなくても
今年の申年に赤いパンツ履けば幸せとも
書いてあるんだけど
アミはそんな風習は初耳だったのよ
でも殿が赤いパンツ欲しがってるから
買ったわよ
でアミは申年なんかじゃないのよ
人に笑顔でお仕事する立場上
殿はお客さんだし
聞かれてもほんとの年なんか言う人いないし
初デートで年を聞かれても
営業の年でごまかして今まで来てるのだけど
申年パンツには困るわよね
少し罪悪感が...
いっそほんとのこと言ったほうがいいかしら
でも30代からいきなり〇〇代じゃ
ショック大き過ぎよね
やっぱ干支だけ少し違うのって言おうかしら
困ったものだ...